趣味の錫工芸講座

講座のご案内

錫工芸作家の秦世和(ハダセイワ)が指導する、錫板から叩いて成形する「板もの製法(鍛金)」による錫器制作の講座です。
初歩的な「錫板もの製法」の技法習得により、食器や酒器などの制作を通して、技法の習得と自由な創作作品、器の取り扱いを学びます。又、器制作の技法を用いてアクセサリーの制作も可能です。

手作りの錫工芸制作を通して、錫の素材の面白さ、工芸の学習、自身の技術向上による自由な可能性の発見を学ぶことが出来る、生涯学習の講座です。

日程

毎月第2、4 月曜日 ※祝日、施設予約状況等により変動する場合があります。見学、又は、初回ご予約の方にはメールにてお伝え致します。

◆受講時間は各部の開講時間内の、個人のご都合の良い時間にご参加、終了して下さい。3時間の受講をしないといけないということではありません。

  • 昼の部 14:00-17:00 内
  • 夜の部 18:00-21:00 内

各コース15時と20時より10分程、全体講習を行います。

  • 終了時間15分前より片付け。昼の部と夕方の部の方は清掃後に席の消毒を。夜の部の方は道具類の片付けになります。
  • 各部通しでの受講も可能です。空きがございましたら一時的な通しでのご参加も可能です。

 

受講料

〔月謝〕 5,000円
※当月前半日にお支払いになります。尚、生徒さんの都合による休みの減額は無く、毎月お支払い頂く形となりますのでご了承ください。
〔入会金〕3,000円
〔道具代〕15,000円(2024/03/24)

※他に錫板代が別途かかります。余った再生可能な部分は、次回の錫板購入時に重量分を減額交換できます。(5円/1g、10円台切上)

各時間帯の募集人数

定員:20名

ご入会、一日体験コースのお申し込み

≫こちらの「入会申込フォーム」からご連絡下さい。

会場

江東区森下文化センター 3階「創作室」
住所:東京都江東区森下3-12-17
電話:03-5600-8666
文化センターウェブサイト:https://www.kcf.or.jp/morishita/
※江東区以外の方もご参加頂けます。

地図

交通

各駅より「高橋通り(高橋のらくろーど)」沿いにあります。

〔地下鉄〕

  • 東京メトロ半蔵門線、都営地下大江戸線 「清澄白河」駅下車 A2出口 徒歩15分
  • 都営地下大江戸線・新宿線 「森下」駅下車 A6出口 徒歩12分

〔都バス〕

  • 門33系統「亀戸駅」⇔「豊海水産埠頭」:「高橋」下車徒歩3分
  • 業10系統「とうきょうスカイツリー駅前」⇔「新橋」:「森下五丁目」下車徒歩3分
  • 東20系統「錦糸町駅前」⇔「東京駅丸の内北口」:「森下五丁目」下車徒歩3分

〔駐車場〕

  • あり。1台20分につき100円(初めの30分は無料)

 


 

規約

  • 破錫など講師作品の製法、及び安全面から錫板製法は指導対象外です。又、ご自宅等で指導対象外や指導内容に含まれていないものをお持ち頂いても指導は出来ません。
  • 講師の指導は厳守して頂きます。この講座は個人の作業場でなく、生徒共同で進める学びの場です。生徒間や会館職員、関係者への暴言等も厳しく禁じます。ご不満がございましたら先ずは講師にお話下さい。
  • この講座は器制作を基本とする講座ですので、「作る」だけでなく「扱う」ことにも意識を持って参加して頂きます。器を扱う中で常識である、指輪や時計、手部分のアクセサリーなどは外してから受講し、又、見本作品を手に取って下さい。
    器を扱う仕事では、傷を付けない、傷を付けない意識の配慮が常識です。
  • 熱や体調不良の場合は頑張らずにお休み下さい。皆が安心します。
  • 一般の方を対象にした趣味の講座ですので、職としての専門的な技術を求める方には向きません。

 


 

各コースのご案内

【1日体験コース】

見本丸豆皿の制作と錫の説明。

参加費:3000円 (道具貸与。材料費込み。)

※エプロンをご持参ください。

【基本コース】

各見本品を作りながら、錫工芸の「板もの」製法の基本的な技法と道具の使い方を学びます。7.までの使用錫板は受講料に含まれています。
カリキュラムは1日2時間程掛かる内容です。

カリキュラム
  1. 【1日体験コース】後、継続の場合はご入会いただき、2回目にお進み下さい。【1日体験コース】で終了の場合は参加費3000円をお支払い下さい。継続の場合は、月謝の日割り計算分と入会金、道具代をお支払い下さい。
  2. イモ鎚の磨き 〔1日〕 …道具の作り方と手入れ方法。
  3. 鎚目模様三寸丸皿 〔1日〕 …制作した模様打ち金鎚を使って小皿を制作します。初回制作の物よりも技法が増えます。
  4. 豆浅鉢 …浅鉢型 〔1日〕 …皿製法の応用。深くします。
  5. 切抜模様打ち四方豆皿 〔1日〕 …切抜模様、角皿の作り方が加わります。
  6. 鎚目模様角型ペンダント・トップ1日〕 …透かしによる長方形の穴のペンダント、又は根付に。
  7. 三寸模様打ち花分銅型皿(三点脚) 〔2日〕 …他の模様打ちを試し、バーナー・ワークも加わります。三点脚の鋳込み制作とロウ付け接合。(材料費:500円)
  8. 高坏 〔2日〕 …高台部分は筒を重ねてロウ付け接合。(材料費:1000円)
  9. 鎚目ショットグラス、又は小筒花入。 〔2日~3日〕 …平鎚目金鎚の制作。胴体は講師が共付け接合します。底部は鉛フリーハンダによるロウ付け接合。(材料費:1000円)
  10. 鎚目模様マグカップ(小)〔2日~3日〕 …10.の展開型。取っ手をつけ、藤巻きで仕上げてみます。(材料費:1500円)
初回購入道具

【基本コース】でご用意頂く道具です。

品名 価格 販売先 備考
1 イモ鎚(5分) 2200 シーフォース サイズ選択、※指定
2 磨きへら 楕円(L) 1920 シーフォース サイズ選択
3 彫金用キサゲ(12㎜ ) 1870 シーフォース サイズ選択
4 細工用ヤスリ(半丸)(細目) 1627 Amazon サイズ選択
5 喰い切り(口幅15㎜) 1982 Amazon
6 新富士バーナー スポットフレーム プロ RZ-511CR 4600 Amazon ※指定
7 新富士バーナー パワーガスRG RZ-550 600 Amazon
8 薬品入れのプラ小容器 64 Amazon
9 ロウ入れケース(2口薬入れなど) 155 Amazon
10 面相筆 352 Amazon
11 精密ピンセット 362 Amazon
12 15㎜径金鎚(平鎚目用)

道具代.15,000円(2024/03/24)
※価格変動しますはサイトリンク先で最新のものをご確認ください。
※リンク先を参照に、ご自身で購入されても結構です。
※一度に全て購入しなくても大丈夫です。カリキュラム6までは1~6番までの道具を先にご用意ください。(計.9,500円(2024/03/24)

〔注意事項〕

  • 既に上記道具、「指定」以外の似た道具をお持ちの場合は、新しく購入される必要はありません。不足分をご用意下さい。わからない場合は対応可能か講師にご相談下さい。尚、ダイヤモンドヤスリは目詰まりし易いため使用しません。
  • 「10. 15mm金槌」はご不要の金槌があれば加工して使えます。無い場合は別途ご注文下さい。
  • 道具類は水気のある物と一緒にせず、湿気を避けて保管して下さい。

見本作品や見本作品を自由にアレンジした制作やご自身のデザインによる作品制作のアドバイスを行います。

 

【一般コース】

【基本コース】の技法を使って自由に制作します。見本作品や見本作品を自由にアレンジした制作やご自身のデザインによる作品制作のアドバイスを行います。
又、各種模様打ち用の金槌の制作や、簡易鎚起による「鍛造ぐい呑み」も希望により指導致します。アクセサリー制作のみでも構いません。
生徒さん同士で情報交換しながら制作されるとよろしいと思います。

  • 鍛造ぐい呑み 〔1日〕 …錫の特性により制約はありますが、鍛金製法により一枚板から深めの椀型杯が作れます。(材料費:1000円)
錫板の購入

【一般コース】から講座での使用錫板は、個人の使用量によって必要な分を講座価格の量り売りで販売致します。(販売1g=9.2円、下取り1g=5円 2021.09.02)
錫板の購入は受講1週間前までにご注文下さい。尚、ご自宅での制作用は一般価格での規定錫板の販売となります。≫錫板価格表

◆ 個別費用: 錫板、鉛フリーハンダ。(個人の使用量により)
ハンダ「SD-26A」(錫60%,鉛40%,ヤニ無し,183-190℃)

〔他道具〕 共同利用の道具を使用しながら、個人の使用頻度により必要に応じ揃えて下さい。

  • 糸ノコ、ノコ刃 … アクセサリーや透かしの加工には多用します。必要な方はご相談下さい。

 

【専門コース】

講師制作補助の「キサゲ掛け(キサゲ制作、研ぎ含む)」と錫共付接合を指導します。このコースは【基本コース】の各カリキュラムの見本作品を自力で完全に作れる方が対象になります。各見本制作の試験有り。

 

 


≫ インスタ生徒さん作品