作品について
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破錫掛花入「飛泉」/ Photo:Shiozawa Hideki |
破錫 Yabure-Suzu
「破錫(ヤブレスズ)」は錫板に、ヒビ、割れを施し景色とする、秦世和独自の錫表現です。
時の経過、永遠と一瞬が織り成す静寂の時間「寂」の情景を演出します。
時の経過、永遠と一瞬が織り成す静寂の時間「寂」の情景を演出します。
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破錫皿「葉陰」/ Photo:Shiozawa Hideki |
破錫のヒビの裏側は、同じ錫で共付けして塞ぎ水漏れを防いでいます。又、裏側の共付けは強度保持のため、少し盛り上がったものとなります。
ヒビや割れはほぼ下絵のデザイン通りに表現できますが、ヒビ入れの途中で出る偶然のヒビも活かし、より自然な線になるよう調整し、ヒビの陰影、余白で空間を表現します。ヒビや割れの形は全て異なり、全く同じものはありません。
ヒビや割れはほぼ下絵のデザイン通りに表現できますが、ヒビ入れの途中で出る偶然のヒビも活かし、より自然な線になるよう調整し、ヒビの陰影、余白で空間を表現します。ヒビや割れの形は全て異なり、全く同じものはありません。
観世水 Kanze-mizu
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錫観世水紋帯留「流泉」 |
錫を一波一波熔かしながらつける独自の連続紋。同じ模様はありません。
刻印
蝉堂・寺田和仁氏に作って頂いた篆刻印を元にした金工用刻印を使用させて頂いています。作家が別の方の作風を作品に入れることは無いと思いますが、私には第二の故郷の京都の日々を思い起こすことが出来る特別な作品です。又、字体からこう歩んでいきたいと思う私の姿勢、色を感じられる作品です。破錫作品取り扱いの注意事項
「錫器の取り扱い」に加えて、ヒビ模様を伴う破錫作品の洗浄の際は「重曹」の使用は禁止となります。破錫のヒビは実際に錫板を割りヒビを入れ、裏を錫の共付けで塞いでいるもので、描画ではありません。ヒビの中に入った重曹を完全に取り除くことは困難で、稀に重曹が元でヒビの周りがシミとなって滲んできます。
ヒビの中に液体などが入った場合は、洗浄の際に細く柔らかい歯ブラシで水を流しながら軽くヒビの中まで擦って、表面の水滴をよく拭き取って乾燥して下さい。